常設展示

氷見市立博物館の常設展示は、「導入展示」「あゆみ“氷見の歴史”」「とる“氷見の漁業”」「つくる“農家の暮らし”」の4コーナーで構成しています。

   導入展示

氷見の概要

氷見市の地形
■氷見の地形


   あゆみ「氷見の歴史」
市内の遺跡から出土した縄文土器・弥生土器・古墳副葬品・大境ジオラマなどを中心に、氷見地域の歴史を原始・古代・中世・近世・近現代と概観できます。
大境洞窟ジオラマ 縄文人の生活、弥生人の生活
■原始
 ・日本にナウマン象がいた時代
 ・東西の交流によって生まれた土器
 ・自然がつくった住居「大境洞窟」
 ・自然とともに生きた時代
■原始
 ・縄文人のむらと捨場
 ・自然に働きかける時代
 ・農耕にともなう土器「壺」「甕」「高杯」
家持と氷見の歌枕 氷見の中世
■古代
 ・富と権力の象徴「朝日長山古墳」
 ・むらの有力者が力をつけた時代
 ・弥生の系譜「土師器」と新来の「須恵器」
 ・地方に支配がおよんだ時代
 ・今も息づく万葉のいぶき
■中世
 ・戦乱の攻防のなごり
 ・「講」の組織化による民衆の帰依
氷見の近世
■近世
 ・米増産のための大規模な開墾
 ・個人操業から仲間操業への経営変化
 ・漁師、商人、手工業者の氷見町
 ・寺社建築に特権をもちつづけた大工
 ・くらしのなかのゆとり

■近・現代
 ・波乱に満ちた富山県の誕生
 ・地方自治の確立と氷見市の誕生

 



   とる「氷見の漁業」
中世末期にさかのぼるとされる台網(定置網)の歴史とその移り変わりを、豊富な漁撈具や網模型によって紹介しています。
胴舟と昔の網起し 氷見沖の海底地形模型と網場
■大敷網の採用
 ・胴舟(ドブネ)とむかしの網起し
 ・氷見の定置網漁業を支えた胴舟(ドブネ)
■定置網を起した氷見の風土
 ・海にひらけた氷見
 ・定置網で水揚される魚
 ・波静かな自然の良港
 ・「フケギワ」に仕掛けられる大敷網
大型定置網模型 近世の台網模式図
■定置網のしくみ
 ・現在の大型定置網
 ・定置網とはどういうものか
 ・大敷網と大謀網の長所をとり入れた
  「越中式ブリ大謀網」
 ・「登り網」・「返し網」の新設と周年操業
■古くから始まった氷見の漁業
 ・丸木船を駆って海に挑んだ縄文人
 ・「つなし」とる比美の浦人

■ブリ定置網のおこり
 ・中世末期に起源をもつ藁台網
 ・「越中式ブリ大謀網」の発祥地灘浦
 ・漁業の中心氷見漁港
 ・潮流に強い麻苧製の身網と「桝の内」の新設
現在の網起し カンコ
■現在の網起し
 ・暖流と寒流がもたらす海の幸
 ・現在の網起し
 ・氷見ブリ・氷見マグロ・氷見イワシ
 ・機械化がすすむ加工作業
■和船コレクション
 ・氷見地域の代表的な木造和船
 ・カンコとテンマ
 ・氷見の船大工道具
 ・テンマ建造工程の模型
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   つくる「氷見の農家のくらし」
明治中期に建てられた農家を館内に再現し、明治期から昭和30年代頃まで使われた衣食住や生業に関する民具を多数展示して、少し前の時代の庶民の暮らしぶりがわかるようになっています。
氷見の民家 農家のエンナカ(囲炉裏)
■むかしの農家とくらし
 ・入母屋式の屋根をもつ田の字型民家
 ・むかしの農家のくらし

暮らしを支えるための開拓 副業と出稼ぎ
■氷見の地形と耕地
 ・水とのたたかいの歴史

■暮しを支えるための開拓
 ・河川下流地域の開拓
 ・十二町潟の干拓と砂丘地の開拓
 ・千枚田と見田窪開拓
 ・ため池と用水による開拓

■石高の推移
 ・江戸時代の石高の推移
 ・多収量品種から早生稲の優良品種
 ・減反政策と宅地化による農地の減少
■副業と出かせぎ
 ・諸国の鏡を磨いて回った職人達(鏡磨)
 ・伝統技術をつたえる細工物
 ・そうけと箕
 ・全国屈指だった氷見ワラ工品
馬耕・牛耕と運搬
■馬耕・牛耕と運搬
 ・馬による田ごしらえと荷馬車運搬
 ・馬耕・牛耕と運搬の方法
■ズッタ(テンマ)
 ・十二町潟近辺で、移動や運搬、農作業に用いられた川舟



   新展示コーナー
獅子舞
■鞍川D遺跡出土の丸木舟
 ・井戸側に転用された12世紀頃の丸木舟
■氷見の獅子舞
昭和30年代の茶の間
■昭和30年代の茶の間 ■中世の石造物
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