平成14年度に開催した特別展「写真にみる氷見の昔と今」から10年あまりが経過しました。先の特別展では、開館以来当館が収集してきた大正期から昭和40年代頃までの氷見地域の古写真の持つ情報を読み解き、同アングルで撮影した「現在」の写真を並置対比して展示を行うことで、過去と現在との変化の様相を具体的に示しました。
それから10年以上の月日が流れ、能越自動車道の整備や、市役所本庁舎の移転、ひみ番屋街のオープンなど、氷見市はさらに大きな変貌を遂げています。そこで今回の特別展では、再び古写真を読み解き、さらに10年の時を経た氷見市の現在の姿と重ね合わせることで、新旧の氷見地域とその変化のあり様を紹介しました。
また、新旧の風景写真のみならず、大正、昭和の人々の生活の様子を表す写真や、関連する民俗資料により、氷見の暮らしの変化をヒトとモノからも見せる展示を行いました。
加えて、氷見市教育委員会が埋蔵文化財の調査の中で蓄積してきた市内の空中写真や、市内外で所蔵される近世絵図や古地図等の展示を行い、開発が進む以前の氷見地域の姿を紹介しました。
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