臼ヶ峰[うすがみね]を越えて氷見と能登を結ぶ街道(臼ヶ峰往来・之乎路[しおじ])は、弥生時代終期に成立したと考えられ、古代・中世には北陸道(倶利伽羅[くりから]越え)の支線として、近世には御上使往来などとして利用されてきました。
この特別展では街道の成立から現代までの変遷をたどるために、周辺の遺跡や文献史料などを取り上げて、街道が歴史の中で果たした役割を紹介しました。
「臼ヶ峰往来」展示風景
展示構成 1.臼ヶ峰往来の成立 −弥生時代末から古墳時代の交流− 小久米A遺跡・日名田古墳群・イヨダノヤマ3号墳出土遺物など 2.古代寺院と大伴家持 −奈良時代の交流− 小窪廃寺・新保南遺跡・新保野際遺跡出土遺物など 3.戦乱の舞台として −平安末から鎌倉時代− 平家物語・承久の乱、付:親鸞伝承 4.三善氏と池田城 −戦国時代− 木造壷庵禅師坐像(市指定文化財)、末森合戦関連資料など 5.御上使往来として −近世− 文献史料・絵地図・パネルなど 6.庶民の街道として −近世・近代− 文献史料・パネルなど