昭和57年8月の開館以来、継続して開催してきた、氷見地域の人々の暮らしの有り様を紹介する「氷見の民俗」シリーズの10回展。今回は、氷見地域に残る天神像と天神信仰に焦点を当てました。
氷見地域を含む、越中・加賀・能登地方では、正月に各家の床の間に「天神さま」と称する画幅や木彫像を飾ることが広く行われています。また、以前は10月25日に「柿天神」と称して、正月と同じく「天神さま」の画幅を出し、「合せ柿」を三方に盛って供える風習も広く見られました。
本展覧会では、こうした他地方では見られないこの地域独特の習俗の実際とその変遷を辿り、合せて菅原道真を神格化したとされる「天満天神」のほか、「牛乗り天神」・「渡唐天神」・「網敷天神」など様々な意匠をもつ、天神絵像・刷物・木彫像・泥人形・郷土玩具等、「天神」に関する資料120点余りを展示・紹介しました。 |


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