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 昭和59年11月に開催した、特別展「宝田桂山展」−花鳥画に優品を残した市井の画家−に続き、氷見にゆかりの人シリーズの第12回展として、特別展「宝田桂山展」−初期作品を中心として−を開催しました。

 前回の特別展では、日本画家宝田桂山の昭和10年代から最晩年の昭和50年代頃までの数多い作品のなかから、各時代を代表する花鳥に題材をとった軸や襖絵・衝立をはじめ、画帖や色紙など合わせて90点余りの作品を紹介しました。

 桂山は、明治30年(1897)11月10日、大阪の繁華街北区梅田に近い、現在の福島区福島7丁目に生まれました。本名を宝田曽吾といい、「桂山」や「桂山樵夫」・「浪華山人」のほか、昭和20年代中期には、「雪舫」や「雪舫漁人」、あるいは「釣窓子」などとも号しています。四条丸山派の絵師に連なり、一説には大阪在住の同派絵師立井金水(本名、松次郎)に師事した、とされます。
 30代前半の昭和4年頃から数年間、富山県婦負郡八尾町( 現・富山市八尾町)に滞在した後、昭和8年頃当時大敷網の大漁に湧いていた氷見町に移り住みました。この時、桂山は36歳。以後、氷見町の多くの人たちと親しく交わり、数次の転居を経て、昭和30年頃に前年新築された北加納(現・氷見市栄町)の市営住宅に居を構え、昭和54年7月この地において82歳で亡くなりました。この間、親しくしていた氷見の人たちに請われて彩管を揮い、特に墨と淡彩を用いて花鳥画に多くの優品を画き残しています。

 本展覧会では、桂山の厖大な作品群のなかでもとりわけ秀作の多い、昭和初年頃から昭和10年代頃の作品を中心に、一部戦後の作品を交えて140点余りの作品を展示・紹介しました。







「宝田桂山展」展示風景

会 場 氷見市立博物館特別展示室
会 期 平成12年3月3日(金)から3月26日(日)まで
観覧料 無料。ただし、解説図録を実費販売。
図 録 『特別展 宝田桂山展』

 H12年3月発行、B5判、46p、200円。
 (表紙:カラー、本文:モノクロ、カラー図版6p)

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