博物館では昭和57年8月の開館以来“氷見にゆかりの人シリーズ”と銘打ち、氷見と関係の深い人たちに焦点を当てて、これまで15回におよぶ特別展を開催してきました。15年度には遊歴の日本画家山本永暉を取り上げたのに続き、16年度は冬木清と石橋同からなる二人展を開催しました。
氷見町南上町(現氷見市本町)出身の冬木清は、上洛して竹内栖鳳や石崎光瑤に師事し、「玲華」と号して円山・四条派の日本画家として、おもに京都画壇で活躍し、昭和59年1月に80歳で亡くなりました。
一方、冬木清の弟子にあたる石橋同[]は佐賀県七浦村(現鹿島市)出身で、晩年は「西虹[]」と号して、日展や日春展への出品を精力的に続け、平成12年7月に83歳で亡くなりました。その後、遺族の申し出により西虹の代表作17点や下図・写生など200点余りが当館に寄贈されています。
今回は平成15年春に西虹の作品6点が改めて寄贈されたのを契機として、西虹とその師匠にあたる玲華の各時代を代表する作品を一堂に展示することにより、二人の画業の一端を紹介しました。
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