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郷土にゆかりの人物シリーズの、第10回展。平成3年度は、昭和22年9月から同31年2月までの10年間を氷見町で過ごし、北陸の風土に根ざした独自の歌を数多く詠んで、平成2年8月越前春江にて亡くなった歌人岡部文夫をとりあげました。
岡部文夫は、明治41年4月、石川県羽咋郡高浜町(現志賀町)に生まれ、昭和2年同郷の2年先輩坪野哲久に兄事した後、昭和6年橋本徳寿に師事して「青垣」会員となります。
昭和22年9月、富山県氷見町(現氷見市)に転住し、翌23年歌誌「海潮」を創刊。その後10年間を氷見で暮らし、昭和31年2月福井県小浜市へ移ります。昭和56年、歌集『晩冬』により第8回日本歌人クラブ賞を、同58年前年の発表歌により第19回短歌研究賞を受賞。また昭和62年には、歌集『雪天』により第21回迢空賞を受賞しました。
その間、一貫して故郷能登や、氷見を始めとする北陸の風土とそこに住まう人たちを、重く沈んだ独自の視点から、深く掘り下げた優れた歌を詠み続けました。本展覧会では、海潮短歌会の全面的な協力を得て、昭和初期から昭和60年代にいたる各時代の代表歌70点余の、軸装・額装・色紙・短冊を中心に、歌集・自筆原稿・歌稿等120点余の作品を展示・紹介しました。 |


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「岡部文夫展」展示風景
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会 場 |
氷見市立博物館特別展示室 |
会 期 |
平成3年10月25日(金)から11月17日(日)まで |
観覧料 |
無料。ただし、解説図録を実費販売。 |
図 録 |
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『特別展 岡部文夫展』
H3年10月発行、B5判、48p、200円。
(全てモノクロ) |
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