現在十二町潟としてその痕跡が残る布勢水海[ふせのみずうみ]ですが、かつては十三平野にひろがりをみせ、人びとの生活の場として長い間利用されてきました。
この特別展では、縄文時代から現代までの潟の様子を遺跡の分布状況などを元に推定し、その変遷をたどるとともに、潟周辺の遺跡から出土した遺物や絵図・古写真を展示し、布勢水海が氷見の歴史の中で果たした役割を紹介しました。
「水辺の人びと」展示風景
展示構成 1.布勢水海誕生(縄文時代) 朝日貝塚・四十塚遺跡出土遺物など 2.稲作のはじまり(弥生時代) 柳田遺跡・神代羽連遺跡・万尾遺跡出土遺物など 3.潟を制する者たち(古墳時代) 朝日長山古墳・園カンデ窯跡・布勢畑直遺跡出土遺物など 4.開発とリゾート(奈良・平安時代) 上久津呂A遺跡・柳田沖宮遺跡・堀田大久前遺跡出土遺物など 5.海運と山城(鎌倉〜安土桃山時代) 飯久保城跡・荒館ソモギ遺跡・西朴木フルヤチ遺跡出土遺物など 6.進む干拓(江戸時代) 「射水郡布施潟絵図」パネル・(吐川計画図)など 7.深田との戦い(近代) テンマ(川舟)・古写真パネルなど 8.生き続ける潟(現代) 十二町潟水郷公園写真パネルなど 9.文芸のなかの布勢水海 「布勢湖全景」など