当館では、これまで未調査のまま市内に埋もれている江戸時代を中心とする厖大な古文書史料について、貴重な史料の散逸を防ぐため所在調査をはじめとして史料の収集につとめ、目録の作成と翻刻作業を進めてきました。現在当館が所蔵する近世古文書は、寄贈・寄託分を含めて5,700点を数えます。
そうした史料整理の成果は、当館年報の中で随時紹介するほか、「氷見市近世史料集成」として現在第14冊まで刊行し、広く一般に公開してきました。
本展覧会では、こうした収集と保存・整理の成果をよりわかりやすい形で市民に提供するために、近世の氷見町と、そこで暮らした人々の生活の有り様を古文書や絵図をはじめ、出土遺物・生活用具(民具)・俳書・典籍のほか、写真・解説パネル等で展示・紹介しました。
なお、展示テーマは、次の6つによって構成しました。
(1)近世の氷見町と町のしくみ
(2)近世の氷見町と街道
(3)事件にみる近世氷見町の動き
(4)近世氷見の俳諧
(5)近世氷見町の仏教−浄土真宗本願寺派を中心に
(6)近世氷見の考古史料
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