氷見沖の富山湾に浮かぶ三つの島、唐島・虻が島[]・仏島[]は、いずれも小さな無人の島ですが、それぞれ古くから地域との結びつきが強く、対岸の歴史を映し出す鏡のような存在といえます。
唐島は古刹光禅寺の鬼門鎮護の霊域として観音・弁天が安置され、氷見浦の人々の信仰を集めるとともに、中世氷見湊の開設とも深く関わる島です。
虻が島は男島・女島と周囲の岩礁から成り、縄文時代や中世などの遺物が採集されているほか、高岡城跡石垣の石切場にもなっています。また石動山に関わる伝承も残されています。
仏島は能越国境の島(地籍は氷見市脇)として知られ、かつては七尾市山崎町の阿良加志比古神社の神事と深く関わっていました。
この特別展ではこれらの島に秘められた歴史を通して、地域のあゆみを振り返りました。 |