7世紀代の飛鳥時代から、8世紀代の奈良時代、9世紀から12世紀前半までの平安時代を、日本史の歴史区分で古代といいます。
古代の氷見は越中国射水郡に属し、現在の氷見市域には阿努郷、宇納郷、古江郷、布西郷の四つの郷がありました。
このうち阿努郷を本拠地とし、8世紀半ばには射水郡の大領として『万葉集』にその名がみえるのが安努君広嶋です。安努君氏は氏寺として氷見市小窪に瓦葺きの伽藍を備えた古代寺院を建立したとされ、また氷見市域を越えて他の郷に進出していたことでも知られます。
こうした飛鳥時代から奈良時代、平安時代の氷見を知る手掛かりとなるのが、市内に154か所ある古代の遺跡です。特に平成13年以降、能越自動車道建設などに伴って実施された大規模発掘調査では、古代に関しても多くの発見がありました。
今回の特別展では、そうした大規模発掘で出土した考古資料や館蔵資料を通じて、古代の氷見を紹介しました。
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