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本展覧会は、当博物館が開館以来継続して開催している、特別展「氷見の民俗シリーズ」の第12回展にあたり、全体を3部によって構成しました。第1部「写真を読む」は、明治末年頃から昭和30年代頃までの写真100点とその詳細な解説からなり、第2部「衣食住の民具」・第3部「生業の民具」の両コーナーでは、合せて200点の民具を解説とともに展示・紹介しました。
昭和50年代半ばから進められた博物館の建設準備と、博物館資料の調査・収集段階から現在までに、寄贈と採集された数多くの民俗資料のなかから、網漁など実際の漁や魚の加工に用いられた生業の民具のほか、漁村の日々の暮らしに欠くことのできなかった衣・食・住に関する民具を整理の上展示し、そうした民具を通じて、明治時代から昭和30年代の漁村の「生活技術」を紹介しました。
また、明治末年頃から昭和10年代を中心に、網をはじめ、それまでの漁法や漁撈具が一変する直前の、昭和30年代頃までに撮影された漁撈作業や網仕事・加工仕事のほか、灘浦や氷見浦の漁村を撮影した写真を取り上げ、そうした古い写真を詳細に検証することにより、当時の氷見地域の漁村と漁撈の様子を通して、写真が撮影された「時代の姿」の復原を試みました。
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「氷見の漁業と漁村のくらし」展示風景
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会 場 |
氷見市立博物館特別展示室 |
会 期 |
平成11年3月4日(金)から3月28日(日)まで |
観覧料 |
無料。ただし、解説図録を実費販売。 |
図 録 |
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『特別展 氷見の漁業と漁村のくらし』
H11年3月発行、A4判、78p、400円。
(全てモノクロ)
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