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氷見の縄文人−その足跡をたどる−

 当館では、「氷見の漁業」を展示テーマの一つとし、定置網漁用具をはじめ、市の内外の漁撈用具の収集・調査を実施しています。また平成15年に鞍川D遺跡で平安時代末頃の丸木舟が出土して以来、現存する木造船や船大工用具を収集・調査・研究し、廃絶が危惧される和船の建造技術の伝承に努めてきました。

 平成27年3月には、そうした調査・研究によって収集してきた漁撈用具2,853点が、「氷見及び周辺地域の漁撈用具」として国の登録有形民俗文化財となりました。そこで登録を記念して、漁撈を支えた「船」と「船大工」をテーマとした特別展を開催しました。

 氷見の定置網漁をはじめとする漁撈が営まれた海はもとより、川や潟、さらには湿田地帯でも船(舟)は人びとのくらしに欠かせないものであり、そこには船(舟)の建造を専門に担ってきた船大工とその造船技術の存在がありました。

 しかし現在では、FRP(繊維強化プラスチック)など新素材の普及により、縄文時代の丸木舟以来さまざまに変遷しながら伝承されてきた日本固有の造船技術が失われつつあります。

 本特別展では、これまでの当館の調査成果を活かし、富山県内の海・川・潟・田の船(舟)とその歴史を概観するほか、豊富な写真や図面、実物資料の展示を通して船が支えた漁撈をはじめとする人びとのくらしとの関わりを紹介しました。


特別展「とやまの船と船大工」展示風景

会 場 氷見市立博物館特別展示室
会 期 平成27年10月16日(金)から11月8日(日)まで
休館日 月曜日(10月19日・10月26日・11月2日)
 ※11月3日(火・文化の日)は臨時開館する。
時 間 午前9時から午後5時まで
観覧料 無料
行 事 【資料解説会】
日時 : 平成27年10月17日(土) 午後2時より
会場 : 氷見市立博物館特別展示室

【文化財センター見学会】
日時 : 平成27年10月24日(土)
           11月 7日(土) 
    開館時間は午前9時〜午後4時30分
    両日とも解説を午後2時より実施。
会場 : 氷見市文化財センター(旧女良小学校・氷見市中田645番地)

【図書コーナー】
 図書館との連携事業のひとつとして、会期中特別展テーマに関する
 図書コーナーを閲覧室に開設。
図 録 『特別展 とやまの船と船大工 −船が支えた人びとのくらし−』

 H27年10月発行、A4判 92p、500円。
 (本文:モノクロ56p、カラー図版36p)
チラシ 特別展「とやまの船と船大工」チラシ

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