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  竹里山[ちくりさん]は、中尾・泉・地区にまたがる標高137mの丘陵頂部と、その周辺部分を指す通称です。市街地や海上から独特の山容を望むことができ、江戸時代には網下ろしの目印としても利用されていました。

 竹里山は氷見地域の歴史を知る上で大切な山ですが、近年では市民にあまり知られていない山になっています。この特別展では以下の三つのテーマを設け、改めて竹里山の紹介を行いました。

1:竹里山の麓にあたる鞍川地区で実施された、道路建設に先立つ発掘調査によって出土した、弥生時代中期と中世の資料を紹介。

2:竹里山の中腹には不動尊を祀った岩屋があり、江戸時代には氷見庄三十三番札所のひとつになっていた。また、麓の白山神社には平安後期の木造仏が納められており、近くの水田からは同時期の金銅仏が出土している。古代・中世・近世と、竹里山をとりまく信仰の様子を紹介。

3:竹里山の頂上にある中世の山城、千久里城を、平成15・16年度に市教委が実施した測量や発掘調査の成果をもとに紹介した。また、その城主とされる鞍河氏の動向についてあわせて紹介。


「竹里山の謎にせまる」展示風景

主な展示資料

◆金銅宝冠阿弥陀如来坐像
  (市指定文化財・個人蔵、当館では初公開)

◆木造大日如来像
  (市指定文化財・中尾白山神社蔵、24年ぶりの公開)

◆西念寺制札
  (市指定文化財・赤毛西念寺蔵)

◆鞍川中A遺跡・鞍川中B遺跡・鞍川D遺跡出土資料
  (平成14〜16年発掘調査)

◆国人鞍河氏、千久里城跡、竹里山岩屋堂、
  氷見三十三所観音霊場などに関する資料など


会 場 氷見市立博物館特別展示室
会 期 平成18年10月20日(金)から11月12日(日)まで
観覧料 無料。ただし、解説図録を実費販売。1冊200円。
行 事 【資料解説会】
 10月21日(土) 午後2時〜
 11月 4日(土) 午後2時〜
 会場:氷見市立博物館特別展示室

【図書コーナー】
 図書館との連携事業のひとつとして、会期中特別展テーマに関する
 図書コーナーを閲覧室に開設。
図 録 『特別展 竹里山の謎にせまる ―山城・寺院・鞍河氏―』

 H18年10月発行、B5判、33p、200円。

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