「景観」について考えてみませんか
「景観」ってなんだろう?
みなさんが普段生活しているまちの姿はどのようなものでしょうか。
田園風景、山里の集落、木造家屋、住宅街、商店街…どれも人々の生活感がにじむ、心落ち着く空間ではないでしょうか。
「景観」という言葉には「景色・風景」とは違い、「観」という文字が組み込まれています。
すなわち、空間を「観る」ことでその空間に表現されたまちの姿を読み取ったり味わうことができるという言葉です。
身近な「生活空間」を「観る」ことで何を感じますか。
「景観づくり」をする意味は
心地のよい景観を作ることは、生活する人々が快適に過ごせることや、ふるさとへの愛着に繋がります。
加えて、氷見市を訪れる方への「最初のおもてなし」でもあります。「良いまちだね」と言ってもらえるにはどのような工夫が必要でしょうか。
まずは身近なところから
景観を整えるのは、大がかりな整備だけではなく、とても身近なところから始められます。
例えば「軒先の植栽を整えてみた」「せっかく建物を直すのだったら、周辺の景観に合わせてみよう」など、ちょっとした気配りが大切です。
もちろん、大規模な建物や広告物を整備する際にも景観に配慮することは重要なことです。
このように、市民・事業者・行政が一体となって、みんなで心地の良い「氷見市の景観」を作りましょう。
氷見市にはこのような景観があります(氷見市景観基本計画より)
市街地の景観
古くから水陸交通の要衝として栄えてきた中心市街地や、大火の後に再建された漁師町、氷見漁港の周辺、商業活動が発展した街道沿いのまち並みが特徴です。
平地集落の景観
各河川流域のやや広い谷底平野部分に位置する集落の景観です。
山林まで広がる平坦地と集落が一体となった里山らしい景観や田園景観が特徴です。
沿岸部集落の景観
海岸線沿いに立地する集落の景観です。
海岸線の特徴的な地形に、海と農が一体となった「漁村の暮らしが観えるまち並み」が特徴です。
谷筋集落の景観
市内の主な河川とその支流沿いの谷に位置する集落の景観です。
氷見の地勢は多様な谷筋の集落の存在によって特徴付けられています。
眺望景観
海岸線や河川・湖沼など視界が開けた場所から遠望したり、山や建築物等の高所から俯瞰する眺めも重要な景観です。特に海越しの立山連邦は世界有数の美しさを誇ります。
連続性のある景観
1つの風景だけでなく、歩きながらや、車窓から眺めるなど視点を移動させることで次々と移り変わっていく「景色の連続性」が特徴です。
夜の景観
景観は時間の変化によっても異なる様を見せます。特に夜は独自の景観を醸し出します。
密集したまち並みでは、夜になると家屋から光が漏れ落ち、昼にはないユニークな景観を見せてくれます。
更新日:2020年05月14日