台湾 高雄市鼓山区と友好交流都市協定を締結
概要
令和2年12月5日、氷見市は、氷見市出身の実業家、浅野総一郎翁が深くその発展に関わった台湾の高雄市(たかおし)にある鼓山区(こざんく)と友好交流都市協定を締結しました。
氷見市における海外都市との友好交流都市協定締結は、令和2年10月に締結した中国浙江省寧海県に続き2都市目です。
締結式は、氷見市と鼓山区の各会場をオンライン中継で結ぶリモート形式で行われ、氷見市からは林市長のほか、市議会と経済団体や国際交流協会の代表者らが出席しました。林福成(りんふくせい)区長と林市長は、あらかじめ片方がサインされた協定書にサインし、協定を締結しました。
これを記念して、氷見市からは異種の木を嵌め込んでその色の違いから絵を浮かび上がらせる技法を用いた県指定の伝統工芸品の富山木象嵌の額装を贈り、鼓山区からは白磁に釉薬で描かれた陶板画が贈られました。
締結式後には、大野究氷見市立博物館長を講師として鼓山区民を対象に講演会「氷見市の歴史・祭・博物館」をリモート形式で行いました。
今後は、文化や観光に限らず、経済や民間交流など幅広い分野にわたり交流を行う予定です。

鼓山区会場での記念撮影の様子

左から林区長、陳其邁(ちん きまい)高雄市長、林市長

スクリーン越しの握手
友好交流都市協定書

氷見市から寄贈した富山木象嵌の額装(2匹のブリが泳ぐ富山湾越しの立山連峰が描かれている)

鼓山区から寄贈された陶板画(船が行き交う高雄港の風景が描かれている)
これまでの交流
【2018年】
8月5日 氷見市が高雄市で開催された「高雄港築港・高雄駅建設110周年国際シンポジウム」へ参加
【2019年】
7月25日 高雄市立歴史博物館の王御風(おうぎょふう)代理館長(当時)が林市長を表敬訪問し、記念講演「浅野総一郎と台湾・高雄との関係」を開催
10月23日 林市長が高雄市役所を公式訪問し、鼓山区の浅野翁ゆかりの施設などを視察(高雄港、セメント工場跡、採石場跡、高雄鉄道記念館など)
10月24日~27日 氷見市が「高雄国際食品展覧会」へ出展
【2020年】
2月4日 氷見市立博物館と高雄市立歴史博物館が友好協定を締結
9月29日~10月20日 氷見市が高雄市鼓山区にある国立中山大学西湾学院生に、氷見市の歴史や文化についてのリモート授業を4回にわたり実施
12月5日 友好交流都市協定締結
鼓山区の概要
【鼓山区の概要】
<面積>14平方キロメートル
<人口>14.1万人
<区長>林福成(りん ふくせい)(2019年3月11日~)
<主な行事>
11月 濱線祭
氷見市出身の実業家・浅野総一郎翁が深くその発展に関わった鼓山区の哈瑪星(はません)地区で開催される祭。ガイド付きの高雄港クルーズや学生による獅子舞の披露、ダンスやコスプレのショーなども行われる。
<歴史>
昔、高雄港に巨石があり、その影響で水流が生まれ船舶の航行に支障を来たしていた。そのため入港する船が太鼓を叩きながら神に航海の安全を祈祷したことから打鼓(だーぐ)山と呼ばれるようになった。
日本統治時代の田町、寿町、山下町、湊町、新浜町、哨船町、大字内惟が戦後統合され鼓山区が誕生した。
<地理>
台湾高雄市の南西部に位置し、北に左営区(さえいく)、西に台湾海峡、南に高雄港を臨む。北東は愛河(あいが)を隔てて三民区(さんみんく)と、南東は鼓山一路(こざんいちろ)を隔てて塩埕区(えんていく)と境を接する。
<文化・観光>
台湾の経済文化の拠点として発展した工業都市であり高層ビルが立ち並ぶ一方で、文化資産となっている数少ない高雄の歴史建築が残されている都市である。
【武徳殿】
日本統治時代に武徳教育が推進されていた頃、警察官や青年たちの身体鍛錬の場であった。現在はスポーツ大会に供されるほか、一般ツーリストにも開放されている。
【西子湾】
台湾南部を代表する夕陽の名所であり、地平線に真っ赤に輝く大きな夕陽が沈んでいく絶景は「高雄8大景勝地」の一つに数えられる。
【打狗(だーかう)英国領事館文化園区】
英国政府による台湾での最初の領事館であり、台湾に現存する中では最古の西洋近代建築物である。本物そっくりな蠟人形によって当時の様子が再現されており、歴史や物語を感じることが出来る。

鼓山区の位置

鼓山区の様子(哨船頭のフェリー乗り場)

武徳殿

打狗英国領事館文化園区
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更新日:2020年12月07日