ブロック塀の倒壊防止について
ブロック塀の倒壊による被害について
2018年6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震では、震度6弱を観測し、この地震の影響で、建物や煙突、ブロック塀等に多数の被害が発生しました。倒壊したブロック塀は、道路をふさぎ、被災者の避難や救助活動を妨げます。また、1978年の宮城県沖地震や2016年の熊本地震等の過去の地震、そして今回も死傷者を出しています。
安全・安心な生活空間の構築をめざして
ブロック塀については、建築基準法施行令第62条の8や2000年建設省告示第1355号で基準が設けられています。建築基準法等の規定を満足するブロック塀は、大きな地震にも耐えることができますが、年数とともに老朽化が生じます。ブロック塀の維持管理は、所有者、管理者の責任であり、日頃からの点検により、適正な状態の維持に努めていただき、安全・安心な生活空間の構築をめざしましょう。
点検のチェックポイント
以下の項目を点検し、ひとつでも不適合があれば、危険なので改善しましょう。
まず、外観で1~5をチェックし、ひとつでも不適合がある場合や分からないことがあれば、専門家に相談しましょう。
- 塀は高すぎないか
- 塀の高さは地盤から2.2メートル以下か。
- 塀の厚さは十分か
- 塀の厚さは10センチメートル以上か。(塀の高さが2メートル超2.2メートル以下の場合は15センチメートル以上)
- 控え壁はあるか。(塀の高さが1.2メートル超の場合)
- 塀の長さ3.4メートル以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか。
- 基礎があるか
- コンクリートの基礎があるか。
- 塀は健全か
- 塀に傾き、ひび割れはないか。
- 塀に鉄筋は入っているか
専門家(建築士等)に相談しましょう- 塀の中に直径9ミリメートル以上の鉄筋が、縦横とも80センチメートル間隔以下で配筋されており、縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか。
- 基礎の根入れ深さは30センチメートル以上か。(塀の高さが1.2メートル超の場合)
専門家の参考:一般社団法人富山県建築士事務所協会(外部リンク)
⇒点検項目の詳細は、下記ファイル「ブロック塀の点検のチェックポイント(国土交通省)」をご参照ください。
ブロック塀の点検のチェックポイント(国土交通省) (PDFファイル: 163.2KB)
安全点検後の対応
点検の結果、危険性が確認された場合には、付近通行者等への速やかな注意表示等を行い、補修、撤去等を行いましょう。
更新日:2020年03月27日