ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん)ワクチン接種について
これまでの経緯
ヒトパピローマウイルス(以下、HPV)ワクチンは、公費負担となる定期予防接種として位置づけられています。平成25年6月にワクチンとの因果関係を否定できない副反応が報告されたことから、令和4年度までは国の方針によりHPVワクチン接種の積極的な勧奨を差し控えてきました。
現在は、最新の知見を踏まえ、HPVワクチン接種の安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、接種の積極的な勧奨を再開しています。
子宮頸がんとは
HPVは、人にとって特別なウイルスではなく、多くの人が感染します。HPVに感染しても、多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、ごく一部のケースで数年から十数年間かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。子宮頸がんは、国内では年間約10,000人が発症し、年間約2,700人が死亡すると推定されてます。ワクチン接種によりHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期治療することで、子宮頸がんの発症や死亡の減少が期待できます。
子宮頸がん予防ワクチンについて
定期接種(公費)で接種できる子宮頸がん予防ワクチンは、2価ワクチン「サーバリックス」と4価「ガーダシル」と9価「シルガード」の3種類です。
接種回数・接種間隔
ワクチン名 | 初回接種時期 |
標準的な接種間隔 |
シルガード(9価) | 小学6年生~15歳未満 |
【1,2回目】 6か月の間隔をあけて2回接種 ※2回接種で終了です。 (1,2回目の接種間隔が5か月未満の場合は3回接種) |
15歳以上 |
【1,2回目】 2か月の間隔をおいて2回接種 【3回目】 1回目の接種から6か月の間隔をおいて接種 |
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サーバリックス(2価) |
【1,2回目】 1か月の間隔をおいて2回接種 【3回目】 1回目の接種から6か月間隔をおいて接種 |
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ガーダシル(4価) |
【1,2回目】 2か月の間隔をおいて2回接種 【3回目】 1回目の接種から6か月の間隔をおいて接種 |
※シルガード(9価)は、接種開始時期によって接種回数が異なります。
※1回目の接種開始日によっては、接種期間内に3回目まで接種を終えられない場合があります。接種期間を過ぎた場合は、全額自己負担となりますので、ご注意ください。
接種対象者
【定期接種の対象者】
小学6年生から高校1年生相当の年齢の女子で、年度の初日(4月1日)から年度の末日(3月31日)まで
※標準的な接種年齢は、中学1年生となる年度の初日(4月1日)から年度の末日(3月31日)まで
【キャッチアップ接種の対象者】
平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子
今夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、令和7年3月末までに接種を開始した方は、全3回の接種を公費で受けられるようになります。
[対象者]
平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女子で、令和4年4月1日~令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方
[期間]
令和8年3月31日まで
詳しくはこちらのホームページをご覧ください。
接種場所
医療機関名 | 住所 | 電話番号 |
加藤医院 | 北大町11番11号 | 72-0608 |
金沢医科大学氷見市民病院 | 鞍川1130番地 | 74-1900 |
河合内科医院 | 中央町12番8号 | 74-5178 |
佐伯レディースクリニック | 窪660番地 | 91-8855 |
澤武医院 | 幸町1番13号 | 72-0118 |
高木内科医院 | 大野595番地 | 72-8686 |
高嶋クリニック | 丸の内10番5号 | 72-0834 |
中村記念病院 | 島尾825番地 | 91-1307 |
西野医院 | 窪1076番地1 | 91-7500 |
ふちざわ子どもクリニック | 加納484番地1 | 72-1557 |
松井内科クリニック | 伊勢大町2-7-49 | 72-0074 |
ゆう内科クリニック | 栄町10番8号 | 73-2811 |
必要なもの
・マイナンバーカードなど年齢、住所を確認できるもの
・子宮頸がん予防ワクチン接種予診票
・母子健康手帳
保護者の同伴と委任状について
定期の予防接種は、「原則、保護者(父母)の同伴を必要とする」と規定されています。ですが、特段の理由により同伴できない場合は保護者からの委任状に基づき、保護者以外の同伴が認められています。同伴者(代理人)になれる人は、普段からお子さんの健康状態を熟知する親族(祖父母・おじ・おば等)に限ります。
【保護者が同伴できない場合】
予診票上にある委任欄に保護者がご記入ください。お持ちの予診票が委任欄がない様式の場合は、以下添付ファイルを印刷して、保護者が必要事項の記載と署名したものを予診票と一緒に医療機関に渡してください。
【被接種者が満13歳以上16歳未満の場合】
定期予防接種は原則、保護者の同伴が必要ですが、満13歳以上の場合は保護者の同意があれば、お子さんのみでも接種を受ける事が認められています。接種するお子さんと一緒に、子宮頸がん予防ワクチンの説明を読み、予防接種の効果や目的、副作用について事前に理解した上で、予診票の「13歳以上で保護者の同伴がない場合」の同意欄に保護者が自署してください。
注意事項
特段の理由により市外や県外の医療機関での接種を希望される場合は、接種の予約をする前に健康課までご相談ください。
これまで健康課へ予診票を取りに来られている方は、個別通知に同封されている新しい予診票を使用していただき、お手持ちのものは破棄していただきますようお願いいたします。
予防接種を受けることができない方
・明らかに発熱している方(通常は37.5℃を超える場合)
・重い急性疾患にかかっている方
・ワクチンの成分によって、過敏症(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応を含む)を起こしたことがある方
・その他、かかりつけの医師に予防接種を受けない方が良いと言われた方
予防接種を受けるに際し、医師とよく相談しなければならない方
・血小板が少ない方や出血しやすい方
・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患がある方
・過去に予防接種で接種後2日以内に発熱、全身性発しんなどのアレルギーを疑う症状が見られた方
・過去にけいれん(ひきつけ)をおこしたことがある方
・過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方、もしくは先天性免疫不全症と診断された近親者がいる方
・妊婦あるいは妊娠している可能性がある方、授乳中の方
など
関連ホームページ(厚生労働省ホームページ)
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省)
HPVワクチンの予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について
HPVワクチンの接種後に生じた症状について、患者へより身近な地域において適切な診療を提供するため、各都道府県において協力医療機関が選定されています。
協力医療機関について、詳しくは以下の厚生労働省のホームページをご参考下さい。
〇ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について(厚生労働省ホームページ)
協力医療機関への受診については、接種を受けた医師又はかかりつけ医にご相談ください。
【HPVワクチンに関する一般的なご相談】
HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についてのご相談窓口は厚生労働省の「感染症・予防接種相談窓口」をご利用下さい。
こちらの相談窓口は、子宮頸がん予防(HPV)ワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般について、相談にお応えします。
※行政に関するご意見・ご質問は受け付けておりません。
※本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間会社により運営されています。
●電話番号:03-5656-8246
●受付時間:午前9時~午後5時(土日祝日、年末年始を除く)
この記事に関するお問い合わせ先
健康課
郵便番号:935-0011
富山県氷見市中央町12番21号
電話番号:0766-74-8062 ファックス番号:0766-74-8257
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更新日:2025年01月30日