氷見市地域おこし協力隊第10期生募集【ろんくま地域づくり支援員】
募集地区について

ぅまーなれ。ぅまーなれ。あんこも、草もちも、ろんくまも。 〜消費期限1日の草もち販路拡大と宿泊体験・交流施設の立ち上げ〜 「ろんくま地域づくり支援員」
氷見市論田・熊無地区、通称「ろんくま」は、富山県と石川県の境にある長閑な里山の集落です。緩やかな山の斜面に落や棚田、森林など、自然豊かな美しい景観が広がる一方、近隣市街地までの交通の便にも恵まれた中山間地域です。
今回は、ろんくまの「草もち」の製造、販売に取り組みつつ、その製造場所ともなる予定の宿泊交流施設の運営に携わっていただける協力隊の方を募集します。
地域の人たちと協力しながら、深呼吸したくなる景観が広がるこの「ろんくま」で一緒に暮らしませんか。

令和3年度に富山県の移住者受入モデル地域に認定された論田・熊無地区は、くまなしウォークや積極的な地域の情報発信、移住希望者むけの「集落の教科書」策定、デジタル自治会などに取り組んでおり、令和5年10月には全国過疎地域連盟会長賞を受賞するなど、全国でも先進的な取組を行っている地域です。


前論田区長 中原さん
前論田区長で、現在はろんくま移住促進委員会の副会長を務める傍ら、熊無にある天狗林健康広場の管理・運営にも携わる中原さん。プライベートでは、果樹やキノコの栽培、英語学習に水泳と様々に趣味をお持ち。里山の自然を見つめながら「きっとどこかにこの地域を求めている人がいるはず」と話す柔らかな笑顔は、充実した日々と暮らしの心地よさを物語っています。

移住者 斎藤さん
新潟県から移住した斎藤さんご夫婦。空気がおいしく、眺めのよい古民家に暮らしたいという思いから論田に移住したふたりです。緑あふれる神秘的な庭と、海と立山が見える景色を眺めながら、「ここに呼ばれたって感じ」と話す奥さんの瞳は幸せそのものに見えます。ふたりで、住まいをじっくりゆっくりリフォームしており。家を自分たちでつくり上げていくことがとても楽しいそうです。
地域の目指す姿
本地域の特産品として、論田地区には、手作りにこだわった人気の「草もち」がありますが、担い手の確保や、そのための収益力向上が課題となっています。熊無地区でも「伝承料理」保存に向けた取組が行われており、できれば地域全体で「食」を切り口に、さらなる地域活性化の取組を進めたいと考えています。
そして、人口減少の中で地域を持続可能な体制にしていくため、今までの取組に加え、今後も専門家や学生など地域外からの力を取り込んでいくことが必須と考えています。その拠点として、論田地内の空き物件を宿泊体験・交流施設としての整備を予定しています。
そこで「草もち」と「宿泊体験・交流施設」の2本柱を軸に、地区の関係者と協働して地域づくりを支援していただける方を募集します。
草餅づくりについて
地元産のもち米にヨモギを混ぜて、粒あんを包んだお餅で、市内のスーパーや直売所では午前中に売り切れてしまう人気商品です。美味しさにこだわるため、冷凍保存を行わず、消費期限をあえて1日として販売しています。
春になるとヨモギの新芽を使った「草もち」が各家庭で代々作られてきた歴史が地区にあり、その伝統の味を「食彩ふるさと論田加工グループ」が1年を通して提供しています。
今日はどんな一日になるだろう。この村はこの先どんな未来を迎えるのだろう
そんな思いが浮かぶのは
一日の始まりを担当しているような夜明け時の仕事だから?
沢山の差し伸べられた手に支えられて引き継がれた村の仕事
苦しくて悲しい、つらい日も
嬉しくて可笑しい、楽しい日も
あたたかくてやわらかい。
ここはつきたてのお餅のようだ
包み込むのは
なくしたくない
村と田んぼと、受け継がれた味、美味しかった家族との記憶
そんな想いを抱えて今日も加工所へ
仕方なくが、いつのまにか好きな仕事に
“好きだから”先代が始めた理由も引き継いでいくんだなぁ。
宿泊体験・交流施設について
公民館と草もち加工所のそばにある、もともと商店だった建物を宿泊体験・交流施設として再建しようと考えています。地方への移住、山間部での暮らしに関心を持つ方々や、インターンシップ等でろんくまを訪れる学生たちをメインターゲットに、週末を基本としつつ、必要に応じて長期滞在できるような施設を目指します。
現在の商店と改修後イメージ

大学生インターンシップでの交流の様子
能登半島地震の影響で一度検討が止まっていましたが、令和7年度の整備に向けて「ろんくま移住促進委員会」で検討を再開していく予定であり、隊員の方とともに運営計画を考え、2年目以降は実際の運営にも携わっていただきたいと考えています。
3 任務の詳細
主な任務
1.草もちの販路拡大、付加価値向上のためのSNS等での情報発信、企画立案
2.草もちの製造加工、改善点等の提案・実践(人員確保、生産性の向上)
3.令和7年度整備予定の宿泊体験交流施設(草もち加工場も移転予定)の
立ち上げを目指し運営計画の検討(1年目)、実際の運営(2年目以降)
4.その他、「食」などの地域資源を生かした地域活性化に関する取組の試行
活動のイメージ
現在草もちの製造作業は、月、火、木、金、土の朝5時から開始しています。
しばらくは、週3~週4で草もちの製造作業に従事しながら、地域の方との交流を深めつつ現状を把握していただけたらと思います。
宿泊体験・交流施設の立ち上げに向けた会議など、夕方~夜に会議などが入る場合は変則勤務や時間調整を行います。
また、連休や夏休み、研修や視察に合わせて出勤日の調整も可能です。
一週間の流れ(例)
月 草もちづくり 地域PRのための情報収集 SNS投稿
火 草もちづくり 地域PRのための情報収集 SNS投稿
水 休み
木 休み
金 草もちづくり 配達手伝い 草餅関連企画検討
土 草もちづくり 宿泊体験・交流施設立ち上げに向けた情報収集
日 宿泊体験・交流施設運営に必要な資格の自己研修、
施設立ち上げに向けた運営会議出席
※宿泊体験・交流施設の運営や、草もち関連の新企画が本格化してきた場合は、草もちづくりへの従事を調整のうえ減らしていきます。
一日の流れ(例:草もちづくりがある日)
5:00 出勤
5:00~8:30 草もちづくりのお手伝い
8:30~10:30 集落散策、SNS情報発信ネタ探し
10:30~11:30 SNS記事作成 情報発信
11:30~12:30 休憩
12:30~14:15 草もち関連企画検討
宿泊体験・交流施設立ち上げに向けた情報収集"
3年間の活動イメージ
〇1年目
【草もち】実際の草餅づくりに携わりながら、現状の課題を把握
情報発信を強化しつつ、生産改善や付加価値向上策を関係者と協議
【移住】 宿泊体験・交流施設の運営計画検討
〇2年目
【草もち】生産改善や付加価値向上策の実践と改善、情報発信の継続
【移住】 宿泊体験・交流施設の運営
〇3年目
2年目の内容に加え、安定した生産・運営体制づくり
参考
募集要項や応募方法は次のページから確認してください。
更新日:2024年10月28日