就任4年目に当たり

更新日:2020年04月01日

 令和2年度を迎え、市長に就任して4年目の任期最終年度にあたります。

 全国公募の結果、新たに副市長として、民間テレビ局出身の篠田伸二氏を迎え、市政に新たな風を吹き込み、地方創生において全国のモデルとなるような街づくりを進めてまいります。

 

1.新型コロナウィルス対策について

 昨年12月以降、中国をはじめ世界各地において感染が拡大している新型コロナウィルスについては、国内においても感染経路が特定できない患者が多数発生している状況であり、市民の皆様には、「密閉」「密集」「密接」の「3つの密」を回避する行動、マスクの着用、手洗い、うがいの徹底、検温などの健康チェックを行い、感染予防に努めて頂きますようお願いします。

 市としても、2月22日に氷見市新型コロナウィルス感染症対策本部を設置し、職員一丸となって感染防止対策を行っています。3月以来、学校の休校や各種公共施設が閉館となる事態となっていますが、感染拡大の防止に向けた対策と考えていますので、ご理解とご協力をお願いします。

 

2.昨年度を振り返って

 昨年5月には令和という新しい時代を迎えたなか、氷見市において北信越市長会を開催したほか、富山県において日台観光サミットが開催されました。10月には世界で最も美しい湾クラブ世界総会も富山県で開催され、世界の多くの方々が氷見市を訪問された年となりました。

 私もインバウンド誘致に台湾の高雄市を訪問し、かつて氷見市出身の実業家の浅野総一郎翁が建設に尽力した高雄港等での足跡を辿るとともに、高雄市役所を公式訪問して今後の交流を約束し、また、高雄国際食品展覧会に氷見の水産加工品を出品し、氷見市のPRを行いました。

 このほか、中山間地域を含めた市全域にケーブルテレビネットワーク光化の整備が完了するとともに、分散型エネルギー社会実現に向けた実証事業がスタートしました。また、市民参加型の「ひみ第九演奏会」が大成功を収めたほか、中国浙江省寧海県との友好交流協定締結が双方で了解されたところです。

 また、まちなか活性化では、北の橋に藤子不二雄(A)先生のキャラクターモニュメントを設置するとともに、ビジネスサポートセンター長、エリアマネージャーが決定しました。

 施設整備では、旧朝日丘小学校跡地に民間の「あさひの丘子ども園」が竣工したほか、屋根付きふわふわドームやネット遊具などが設置された海浜植物園や、AVシアター等を備えた漁業文化交流センターのリニューアルも完成しました。

 

3.令和2年度の主な取り組み

 今年度より5ケ年計画の「第2期氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略」がスタートします。第1期総合戦略の5年間で取り組んできた施策の検証を踏まえ、新たな視点として情報通信技術などの未来技術の活用による地域活性化に取り組むなど、地方創生の動きをさらに加速させる戦略となっています。

 基本戦略1.「住みたい街」では、将来の氷見市への居住・定住につなげる関係人口の構築を目的に、氷見のファンの輪を全国に広げる「氷見きときとファンクラブ(仮称)」を設立します。また、安全安心のまちづくりのため、指定避難場所の耐震化や新たな消防出張所を整備するほか、市道鞍川霊峰線の整備を完了させます。

 基本戦略2.「働きたい街」では、昨年度リニューアル工事が完成した海浜植物園でのリカレント研修をスタートさせます。また、まちなか新交通システムとして、新型電動モビリティをひみ番屋街と氷見駅に配置するほか、市街地の観光資源を発信するスマホ向けのアプリを開発します。このほか、氷見駅までのまんがロードの延伸やビジネスサポートセンターの開設、古民家等を活用した滞在型観光の推進などを行います。

 基本戦略3.「育てたい街」では、秋頃には新文化交流施設の建設に着手し、令和3年度末の竣工を目指します。また、学校給食センターも今年度に完成させ、来年4月より運用を開始します。老朽化した新町保育園においては、特別な配慮が必要と思われる児童を支援する機能を有するキッズサポートセンター(仮称)を併設した複合施設の整備を検討します。このほか、朝日山公園では大型遊具の整備を行い、事業を完了させます。

 

4.結びに

 今年度は与えられた任期の最終年度に当たるため、これまで取り組んできた「まちなかグランドデザイン」に盛り込まれた新文化交流施設などの各種事業を積極的に進めるとともに、「住みたい街」、「働きたい街」、「育てたい街」を基本理念とする氷見元気プロジェクトをしっかりと進め、市民の皆様の幸福の向上に最大限努力してまいりますので、市民の皆様にはご協力を賜りますようよろしくお願いします。