就任2期目に当たり

更新日:2021年04月07日

    この度の氷見市長選挙において2期目の当選をさせていただき、引き続き氷見市政の舵取り役を担わせていただく栄誉を得ることができました。

    少子高齢化・人口減少が進み、市の財政状況も厳しさを増す中にあって、氷見市の未来に対して明確なビジョンが必要であり、その責任の重さに身の引き締まる思いを致しており、氷見市の限りない発展に向け、全身全霊で取り組んでまいります。

1.1期目を振り返って

(1)「氷見元気プロジェクト」の推進

   市長就任以来、市街地整備の指針として公共空地の活用などを進める「まちなかグランドデザイン」を策定し、新しい市民会館ともなる新文化交流施設の着工や、南大町こども園と上伊勢保育園を統合した「あさひの丘こども園」を開設したほか、市出身のまんが家の藤子不二雄(A)先生のキャラクターモニュメントを展示する「まんがロード」の整備等を行いました。

    また、「住みたい街」、「働きたい街」、「育てたい街」を理念とする「氷見元気プロジェクト」を推進してまいりました。

  「住みたい街」では、市内全域でのケーブルテレビネットワークの光化整備、防災拠点とのアクセス向上のための市道鞍川霊峰線の開通、中国浙江省寧海県や台湾高雄市鼓山区との市として初めての海外友好交流都市協定の締結、高岡市との消防広域化及び柳田地内での消防出張所の建設に加え、関係人口の拡大を進めたことにより、昨年度にはふるさと納税が4億円となりました。

  「働きたい街」では、大浦第2工業団地を造成して小松製作所に売却したほか、中小企業支援のためのビジネスサポートセンター「Himi-Biz(ヒミビズ)」の開設、中心市街地活性化を促進するエリアマネージャーの配置、電力の地産地消等を進める「氷見ふるさとエネルギー株式会社」の設立、台湾やシンガポールでのインバウンド誘致、地域資源を生かした滞在型観光の推進、まちなか回遊を拡大する電動モビリティ「ヒミカ」の導入を行うとともに、「氷見の持続可能な定置網漁業」が県内初となる日本農業遺産に認定されました。

   「育てたい街」では、県内初となる小中一貫の義務教育学校「西の杜学園」の開校、小中学校の一人一台のPC整備、海浜植物園を改修しての屋根付きふわふわドームや朝日山公園「見晴らしの丘」の大型複合遊具などの子どもたちの遊び場の整備、最新の調理機器を備えた学校給食センターの整備を行うとともに、第2子保育料の無償化や家庭で子育て応援金、出生祝い制度など、子育て環境の充実を図ってまいりました。

(2)多様な人材活用

   人口減少社会を迎え、これまでの政策の延長線上ではこれからのまちづくりが難しいと思われるため、将来に向けた持続可能な都市経営を目指し、氷見の良さを磨き上げてくれる人材を全国から広く募集をして市の活性化を図っています。

    民放出身の副市長には、氷見の魅力を市内外に発信してもらっています。ビジネスサポートセンター長、エリアマネージャーには、中小企業の支援や中心市街地の活性化に尽力してもらっています。訪日観光コーディネーターには、台湾からのインバウンド誘致や交流に力を発揮してもらっています。地域おこし協力隊(現在9名)の皆さんには、各地域の支援を行ってもらっています。

(3)対話と実行

    市政の推進に当たっては、対話と実行、そしてスピード感ある行政を心がけてまいりました。まちづくりふれあいトークは新型コロナウイルス感染症の影響により昨年度は実施できませんでしたが、3年間で38回、約1,600名の皆さんと話し合いました。毎月13日(氷見の日)を中心に開催している市長室トークは4年間で83組、179名の皆さんに市政への提言などを頂きました。

    そして、こうしたご意見をスピード感をもって市政に反映させてまいりました。

 

2.2期目を迎えて

    まずは、喫緊の課題である新型コロナワクチン接種を円滑に実施するなど、新型コロナウイルス感染症対策や、市民生活や地域経済の回復に向けた切れ目のない対策を講じてまいります。

    こうしたコロナ対策に取り組みながら、新文化交流施設の建設推進及び市の文化振興の運営体制づくりを行うとともに、旧市役所跡地や市民会館跡地の整備、氷見駅周辺の開発、ひみ番屋街周辺の更なる賑わい創出など、まちなかグランドデザインに盛り込まれた事業を推進してまいります。また、新町保育園の整備、氷見南インターチェンジと市街地を結ぶ道路及び国道415号や国道160号等の整備、大雨や大雪などの災害に強い安全・安心なまちづくり、中山間地域の支援、移住定住の促進、ICTを活用した行政のオンライン化等のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、企業立地の促進等による産業振興、子育て環境の充実、若者や女性にも魅力あるまちづくりなどにも取り組んでまいります。

    コロナ禍の克服とアフターコロナに向けた対策等、当面する課題にスピード感をもって対応するとともに、これまで培ってきた経験や人的ネットワーク、ふるさと氷見に対する情熱で、元気な氷見のネクストステージに向けて取り組んでまいります。

 

3.結びに

    「ストップ・ザ・少子化」を目指す「氷見元気プロジェクト」を引き続き進めるとともに、SDGsの推進など、10年後を見据えた市政運営の指針となる「第9次氷見市総合計画」を令和3年度中に策定します。そして、その10年をステップに、20年後、30年後、さらにはもっと先の未来を見据え、これまでの歩みを止めることなく、人口が減少しても市民の皆様が幸せに暮らせる氷見市の創造のために果敢にチャレンジしてまいります。

    市民の皆様にはご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。