市長就任に当たり
「住みたいまち」「働きたいまち」「育てたいまち」~三つの基本理念で氷見の未来へチャレンジ~
このたび、第10代氷見市長として市政を担うことになりました。
私にお寄せいただいた期待の大きさに身の引き締まる思いであり、使命の重大さをあらためて胸に刻み、全力を挙げて職責を全うする決意です。
さて、私はこれから、氷見市の未来に向けたチャレンジとして、「住みたいまち」「働きたいまち」「育てたいまち」を基本理念とする「まちづくり」に取り組んでまいります。
高齢者や障がい者にもやさしいまち、そして災害に強いまちづくりなどを促進する「住みたいまち」
誰もが住みたいまちにしていくためには、まずは誰にも優しいまちにしていくことが大事です。そのためには、地域交通の充実やバリアフリー化などが重要です。
また、若い人たちに住んでいただき、活気のあるまちにしていくため、市内での雇用の創出や住宅の計画的な整備に取り組んでまいります。
そして、何をおいても生命・財産を守る安全なまちづくりが大事であり、道路整備や土砂災害対策、津波対策も万全に行っていかなければなりません。
医療面では、死亡の原因で一番多いのは「がん」ですので、がんを早期発見するためのPET-CTを早期に金沢医科大学氷見市民病院に導入したいと考えています。
企業誘致や地場産業を育成することで働く場所を創出する「働きたいまち」
氷見からたくさんの皆様が市外へ働きに行かれています。氷見での企業誘致や創業支援を行うことにより、市内での雇用の創出を図っていく必要があります。
また、地場産業の育成も大事であり、中小企業振興基本条例を制定し地場産品の優先使用を図るとともに、農水産物のブランド化や6次産業化を進めるなど、地域経済の活性化に取り組んでまいります。
氷見の多くの魅力をPRして、観光振興とあわせて雇用の場を作ってまいります。
子育てがしやすい環境づくりやICT教育などを推進する「育てたいまち」
今、子どもたちが大変少なくなっています。そこで、「ストップ・ザ少子化、人口減少」をまず最優先に進めてまいりたいと考えています。
そのためには、子育てしやすく女性の皆様が働きやすい環境づくりが大事です。具体的には、学童保育の充実や保育料の軽減などの抜本的な対策を行っていかなければなりません。
そして、学校教育も大事であり、電子黒板の導入やタブレット端末の整備などICT教育の充実を図ってまいります。
また、市内で子どもたちの遊び場が少ないという声もよくお聞きします。子どもたちが楽しく遊べる場の整備やスポーツ施設の老朽化対策を進めてまいります。
3つの「まち」を実現していくために、次の2つの点を重視してまいります
- 行政のスピード感
社会情勢は目まぐるしく変化しておりますので、スピード感のある行政を進めてまいります。 - 対話と実行
まずは、市民の皆様の声をよくお聞きし、それに対して優先順位を付けて、着実に実行に移してまいります。
私の決意
今、時代は少子高齢化、人口減少社会を迎え、地方の消滅とまでも言われております。まさに、地方創生は待ったなしの課題です。
本市も人口が5万人を下回り大変厳しい状況にありますが、志を高く掲げ、未来を見据えた氷見市の明確なビジョンを皆様にお示しいたします。そして、子どもたちから高齢者の方にいたるまで、安心して暮らし続けることができるよう、より多くの皆様との率直な対話を重ねていくことで、「対話と実行」による「まちづくり」を進めてまいります。
急速に変化する時代であり、解決しなければならない課題も多様化しておりますが、市民の皆様の幸せを第一に考えながら、勇気と決断力を持って市政運営に精励してまいります。
市民の皆様方におかれましては、今後ともご協力を賜りますようよろしくお願い申しあげます。
更新日:2020年03月27日