上日寺のイチョウ(天然記念物)

更新日:2020年03月27日

雌株のイチョウとしては全国第一位

 上日寺のイチョウは、1919年に定められた「史蹟名勝天然記念物法」の基準項目の「1 社叢、著しい並木、名木、巨樹、老樹」にあたることから、1926年に国指定の天然記念物に指定されました。現在、このイチョウの木は幹周り12メートルで、その太さでは富山県内の全樹木の中で第一位にランクされています。また、イチョウの雌株としては全国でも第一位ともいわれています。長年の風雪や落雷により、主幹部の上部は失われ、中央部に腐食部分が見られましたが、1991年には国の補助を受けて樹木医による樹勢回復が行われました。

辺り一面黄色く色付いた雌株のイチョウの木の写真

親しまれている「上日寺のイチョウ」

 上日寺のイチョウは、長い間霊木として尊崇されてきました。上日寺を描いた古地図や、地誌などの記録には、このイチョウが一緒に紹介されています。上日寺は、古くから「銀杏精舎」と呼ばれ、このイチョウと共に信仰の歴史を重ねてきたことが伺われます。
 3から5メートル辺りを見上げると、大小数十本の乳柱(気根)が垂れ下がっていますが、乳のあまり出ない婦人がこれを削り取り、煎じて飲めば乳が出るようになると信じられてきました。10月末には180リットルにもなる多くの実(銀杏)を結び、氷見名物の菓子の名称にも使われています。

明治末年頃の上日寺のイチョウ並木の写真

写真:明治末年頃の上日寺とイチョウ(パンフレットより)

指定年月日:1926年10月20日
所在地:氷見市朝日本町16番8号(上日寺境内)

(注意)「上日寺のイチョウ」のパンフレットは希望の方に郵送します。
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