「みなとがわ倉庫」、「旧藺製品倉庫」、「旧藺製品作業場」(登録有形文化財)

更新日:2021年12月20日

現在のみなとがわ倉庫、旧藺製品作業場、旧藺製品作業場の画像

現在の「みなとがわ倉庫」、「旧藺製品作業場」、「旧藺製品作業場」

現在のみなとがわ倉庫、旧伊製品倉庫、旧藺製品作業場の3棟が写る画像

旧氷見銀行の米倉庫として建設された当時の写真

令和3年10月14日付で朝日本町にある「みなとがわ倉庫」、「旧藺製品倉庫」、「旧藺製品作業場」が、水運を活用してきた湊川沿岸の歴史的景観を残していることなどを評価され、国の登録有形文化財(建造物)として登録されました。

国の登録有形文化財(建造物)の登録は市内初となります。

元々「みなとがわ倉庫」と「旧藺製品倉庫」は、大正後期に旧氷見銀行の米倉庫として朝日本町に建てられたもので、当時は朝日倉庫と呼ばれていました。後に、氷見市藺製品生産組合連合会が取得し、昭和三十年~四十年頃まで氷見の特産として数多く生産されていた茣蓙や畳表などの藺製品の集積拠点としても活用されました。昭和三十二年には、藺製品需要の増加に追い付くため、生産拠点兼倉庫として「旧藺製品作業場」も建設されました。

近世の氷見町の町人たちは、屋敷地を湊川沿いに置き、その水運を活用して物資を運搬していたことが知られています。現在は、水量の減少や河川改修などによって湊川と倉庫の間に道路が通っていますが、旧氷見銀行の米倉庫として建設された当時の写真には、荷揚場から直接倉庫に荷が運ばれる様子が残されており、湊川が氷見の物流の大動脈となっていた歴史がうかがえます。

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