老谷の大つばき(天然記念物)
樹齢500年のヤブツバキ
老谷の大つばきは推定樹齢500年の大型のヤブツバキであり、三宅一喜氏の「全国の調査巨樹順位」のヤブツバキの中では巨樹順位1位にランクされています。
樹高は7.5メートル、幹周り3.89メートル、枝張りは、東西7.9メートル、南北11.0メートルとなっています。
老木ではあるものの樹勢は旺盛で、4月頃から花をつけ、約1か月間、多くの花を咲かせています。

写真:開花期の老谷の大つばき
言い伝えのあるツバキ
その昔、氷見、池田城に仕えていたある武士が、無実の罪で打ち首になった。
この武士の妻は、夫の死後、子どもを連れて老谷の里へ帰ったが、悲しみのうちにまもなく亡くなった。
ところが一族は村の墓地に埋葬することは許されず、池田城を見渡せる山腹に埋葬され、墓標の代わりに赤いツバキの木を植えて弔った。
それがこの大つばきであると伝えられています。
また高さ約95センチメートルのところで3本に枝分かれし、枝と枝が接合、癒着しており、異様な形態を見せていることから「さしまたのツバキ」の異名をもっています。

写真:3本に枝分かれしており「さしまたのツバキ」の異名をもつ
指定年月日
1965年1月1日
所在地
氷見市老谷1249番地
地図
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博物館
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更新日:2020年03月27日