就任3年目に当たり

更新日:2020年03月27日

 平成31年度を迎え、市長に就任して3年目になります。

 これまで、市長就任1年目は地方創生に向けて種を蒔き、2年目はしっかりと芽を出させ育てていくことに重点を置き、市政運営に当たってまいりました。

 この間、市民の皆様や多くの関係の皆様におかれましては、市政の発展に多大なるご理解とご協力を賜り、厚く御礼申しあげます。

1.昨年度を振り返って

 第8次氷見市総合計画後期基本計画がスタートし、「人口減少対策」の強化及び「人口が減少しても幸せに暮らせるまちづくり」の実現に向け、「住みたい街」、「働きたい街」、「育てたい街」の3つの基本理念からなる「氷見元気プロジェクト」を進めてまいりました。

 具体的には、浸水・土砂災害ハザードマップの作成や上庄谷NPOバスの運行開始、健康寿命延伸のためのきときと健康ポイントの開始、域内消費拡大のためのひみキトキト商品券の発行、台湾訪問によるインバウンド誘致、妊娠・出産・子育て期を通じての切れ目のない支援を行う子育て世代包括支援センターの開設、出生祝い制度の開始、国の学習指導要領を2年前倒しした小学校での外国語教育の推進や県内初となる電子図書館の開設などを実施しました。

 ただ残念ながら公約であった、金沢医科大学氷見市民病院におけるPET-CTを含むがんセンター整備については、採算面において今後の市民病院の安定的な経営に支障をきたす恐れがあることから、当面見送ることにしたところであり、ご理解いただきたいと思います。

2.令和新時代を迎えて

 本年5月には「令和」という時代となり、新しい時代へと踏み出す大きな歴史の転換点を迎えます。

 新時代の始まりである今年度は、引き続き健全な行財政運営に留意しつつも、急激な人口減少社会の進展に立ち向かい、本市の持続的な発展に向けて新時代を切り拓く「地方創生推進元年」と位置づけ、市民の皆様が魅力を感じ活力溢れる「ふるさと氷見」を市民の皆様とともに創造してまいります。

3.今年度の主な取り組み

 「住みたい街」の取り組みとして、中山間地域を含めた市全域のケーブルテレビネットワーク光化を推進するほか、まちなか新交通システムの検討や関係人口の拡大に向けての氷見でのふるさとワーキングホリデー、都市計画マスタープランの策定などを行います。

 「働きたい街」の取り組みでは、市内事業者の経営相談に応じるビジネスサポートセンターの開設や空き店舗のマッチング等を行うエリアマネジャーの配置、漁業文化交流センターの改修や古民家再生による滞在型観光の推進、インバウンド誘致などを行います。

 「育てたい街」では、新文化交流施設整備に向けた設計や氷見運動公園野球場の改修着手、県内初の義務教育学校(小中一貫校)となる西の杜学園の整備、新しい学校給食センターの整備着手、ICT教育の充実に向けてのタブレットPCの拡充などを行います。

4.結びに

 令和という元号の由来である万葉集が今、注目を集めていますが、氷見市内にも万葉集ゆかりの歌碑が多数あります。

 新時代にふさわしい行政運営を行うため、今年度より新たに「政策統括監」の新設や「地方創生推進課」を設置するなど、地方創生に向けて全国モデルとなるようなまちづくりを進める気概を持って市政運営に当たってまいりますので、市民の皆様のご協力を賜りますようよろしくお願いします。