第3回富山県中学校ロボットコンテストレポート        
(南部中学校ロボコン指導者より)
 

「なんちゃってboys」がロボコン大賞を受賞
−昨年度「リアルチキン」に続き2年連続−


 11月23日富山大学第3体育館で第3回富山県中学校ロボットコンテストが行われました。

本校3年生は選択技術の授業に集まった総勢4チーム19名(「なんちゃってboys」「K・I・K・A・I−機械−」「POTTYARI」「TONY the Screem」)が参加しました。

 春から準備を進め、「去年のリアルチキンを超えるロボットを・・・!」をスローガンに、2学期から本格始動。
大会が近づくと朝早くから、放課後おそくまで、只、ひたすらにロボットづくりに打ち込む生徒たちの姿が見られました。

 今年の富山の大会は、東京工業大学名誉教授で「NHK高専ロボコンの提唱者、日本のロボコンの生みの親である」森 政弘先生を来賓としてお迎えしました。

 また、青森、長野、山形の各県の中学校ロボコン実行委員会の先生方や県内の大学、高等専門学校から審査員を招いて、例年にない大きな大会となりました。



 大会当日は、「思うようにロボットが動かず試合中に工具を取りに走る姿」「勝負には敗れたものの自分たちの思い描いていたパフォーマンスを演じることができ、満足そうにほほえむ笑顔」「審査員の先生方に自分たちのロボットの工夫した点を生き生きと語る姿」「仲間のロボットを真剣に応援する声」など、会場中、生徒たちの普段は見られないような満足そうな笑顔で満ちあふれていました。

 ところで、トーナメントの結果はというと、3チームは決勝トーナメントに進出したものの、すべてトーナメント1回戦で敗退という結果になってしまいました。
 しかし、生徒たちの満足そうな笑顔は、運営側の人間たちに、「この大会を本当にやってよかった。」という気持ちにさせてくれるものでした。




 ロボットコンテストというと森先生が提唱して始まったNHK高専ロボコンが有名ですが、観客の方は、ついつい勝負に目が行きがちです。

 しかし、「ロボコン」とは、「勝負にこだわらず、つくった人のアイディアやものづくりにかける熱い情熱を高く評価しよう。」というスタンスで運営されております。

 その主旨のもと、トーナメントの優勝以上の賞として、審査員たちが協議し、大会で最も優れたロボット(性能ばかりではなく、独創的なアイディアやその製作にかけた情熱を評価)に「ロボコン大賞」が与えられるのです。




 閉会式を迎え、次々に各賞が発表されていきました。

南部中学校の選手たちは、決勝に進んだもののほとんどがトーナメント1回戦敗退という結果だったので、審査結果の発表を聞きながら、残念そうな顔は否めませんでした。

 そんなとき、いよいよ最後の賞であり、最高の賞でもある、「ロボコン大賞」の発表となりました。

 発表される方は、特別審査委員長として、青森県八戸から本大会のために駆けつけてくださった下山 大(ゆたか)先生です。

下山先生が、「ロボコン大賞!なんちゃってboys 氷見南部中学校」と発表されたときの生徒たちの驚きとそのあとに表れた満面の笑顔は忘れることはできません。

 講評の中で、「決して、強いロボットではない。しかし、このロボットにこめられたつくった人の情熱、『ロボットづくりが大好きだ!』という気持ちが一番伝わってくるロボットです。このロボットが、富山ロボコンのロボコン大賞に一番ふさわしいロボットです。」
ということばを聞き、自分たちの取り組みが評価されたこと、そして、そのロボットが南部中のみんなの力から生まれたものであることを誇りに思って、家路につく生徒たちを見送ることができました。



 今大会では、森先生の講演の中の、「勝ったロボットには、"力"がある。負けたロボットには"夢"がある。」という言葉を実感させてもらいました。



追伸

 本校の技術室の前に、森政弘先生から南部中学校のみなさんにいただいた、「技道」と書かれた色紙が飾ってあります。ご来校の折にでも、ご覧下さい。

 ※ 技道とは・・・・「技術の次元向上、ものづくりによるひとづくり」、”わざ”を上回って”みち”となる。(森政弘先生談)



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