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感性とご縁で切り開く、新しい氷見観光 〜「湯の里いけもり」池森典子さん〜(おらっちゃ広報vol.4)

更新日:2017年12月5日このページを印刷する

「湯の里いけもり」池森典子さん

撮影:利波由紀子

全国的にも人口減少が叫ばれる中、従来の枠にとらわれない広域的な観点から、観光を通して氷見に新たな人の流れを生み出そうと挑戦し続けている人がいます。「湯の里いけもり」の若女将・池森典子さん

家業の民宿の独自プランづくりから、氷見で結婚式を挙げる“氷見婚”の推進、外国人観光客を呼び込むためのPR、県境をまたいだ広域観光ルートの開発など、内外の様々な関係者と手を取り合いながら、“魅力的な観光地・氷見”の未来図を思い描いています。

湯の里いけもり外観

撮影:利波由紀子

心と体を優しくほどく、ここは指崎「湯の里いけもり」

指崎(さっさき)の静かな山里には、一軒の温泉宿が佇んでいます。氷見温泉郷の隠れ宿「湯の里いけもり」。観光客だけでなく、地元の方々の普段づかいの湯としても親しまれていて、午前中から多くの人たちが、この温泉宿に足を運んでいます。

いけもり館内(ちょうちん)

 

いけもり館内(玄関)

玄関に足を踏み入れると、そこは、肩肘張らない温かな空間。家庭的なおもてなしの雰囲気に身を浴しながら、浴場へと歩を進めていきましょう。

池森の天然温泉

 撮影:利波由紀子

「湯の里いけもり」の温泉は、100%源泉の天然温泉。25年前に敷地内で偶然発見され、大切に守られてきたものです。冷え性や肩こりなどに効果があり、何より、露天風呂の開放的な空気が、心と体の緊張を優しくほどいてくれます。

縁側の広間

そして温泉から上がったら、縁側の広間でゆっくり休憩できるのも嬉しいところ。そんな居心地のよい縁側で、典子さんのお話を伺いました。

縁側で語る池森典子さん

ひとと一緒のことするの嫌なんですよね、多分。

「湯の里いけもり」には、個性的で面白いプランの数々が用意されています。健康ランチつきの本格ヨガ体験やバイク客向けサービス、そしてエステプラン。

そういった企画を考え出しているのが、若女将の典子さんです。

 「ひとと一緒のことするの嫌なんですよね、多分」

典子さんはそんな風にからりと笑いますが、嫁いでからしばらくは、日々の仕事をこなすのに精一杯だったと言います。

しかし、2014年頃から、お宿のプランニングを任されるようになってくると、パチンとスイッチが切り替わりました。1ヶ月に1回、珠洲市からネパールの方を先生に迎えてヨガと健康ランチのプランを作り、そして、若女将自らが行うエステコースも開設。エステについては、その技術の習得のために、和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」に飛び込んで1年間修行するほどのアクティブさです。

「加賀屋での時間も、とても有意義なものでした。そこで得たものは、全国の温泉地から修行に訪れている、刺激的な人材との出逢いの数々。
大事なポイントで、運の良い出逢いに恵まれました

そうして、典子さんは、ご縁と共に、未来に生きるネットワークを、ひとつひとつ大切に紡いでいきました。

海越しの立山連峰

 海外からの観光客にも選ばれる氷見にしたい。

今や、典子さんは、家業のお宿のことだけでなく、市内外の事業者などと一緒に氷見市の観光を盛り上げようと奔走する日々を送っています。そのきっかけは、ひとつの素朴な疑問からでした。

「立山黒部アルペンルートには台湾からの観光客がたくさん来ているのに、どうして氷見に寄らずに長野に行っちゃうの?」

そこから典子さんは、行動を起こします。

「それで、観光協会に聞きに行くことから始めました。現状、海外からの観光客は、氷見市内ではほとんど目にしません。中心市街地を歩いているのはたまに見かけるけれど、宿泊にはつながっていません。もったいないですよね。それで、自主的に富山県のインバウンド(訪日外国人旅行)向けのセミナーなどに出るようにしたんです」

そこでも、意欲的な取り組みを続ける先駆者のみなさんとの出逢いに恵まれました。県境を越えた広い視野を持って、観光の未来に情熱を傾ける彼らと交流を重ねるたびに、典子さんの行動へのスイッチも、パチンパチンと“オン”へと切り替わっていきます。

そんな中、典子さんは、広域的な視点で観光の動線を描いていく「昇龍道」というプロジェクトがあることを知りました。「昇龍道」とは、能登半島の形を龍の頭に見立てて、中部地方を南から北へ、愛知県・岐阜県・富山県・石川県へと縦断する新しい観光ルートのことを言います。縁起街道「ドラゴンルート」として、台湾などの富裕層に向けて提案される広域観光プランです。

しかし、当時の「昇龍道」プロジェクトでは、ルート自体は氷見の近くを通っているのにも関わらず、氷見は素通りされているという状況でした。そこで、このプロジェクトを牽引する、和倉温泉の人気旅館「多田屋」の多田会長に、典子さんはさっそくアポを取ります。

「何もわからないまま、多田会長に相談に行ったんです。海外からの観光客を受け入れたいんですけど、どうしたら良いかわからないって。そんな気持ちを素直にぶつけたら、多田会長は色々アドバイスしてくれました」

そうして、多田会長に助けられながら、典子さんは、氷見市内の7つの民宿で連携して「ひみ活性化推進サークルRyu(ひみ昇龍道)」を立ち上げました。最初は及び腰だった宿の仲間たちも典子さんの熱意に触れ、今では皆やる気満々。現在では「昇龍道」の中に、しっかりと氷見の名が刻まれています。

カウンターでコーヒーを淹れる池森さん

撮影:利波由紀子

今は種まき。ゆっくり育てていきたい。

現在も、市外や県外の観光関係者とともにインバウンド向けの商談会やセミナーなどに、積極的に足を運ぶ典子さん。そんな中で得たご縁より、2017年の春からは「のと鉄道(石川県穴水町)」とタッグを組んだ広域観光ツアーも始まります。

典子さんは、「ご縁で生きてます」と笑いながらも、「動き続けていたら、賛同してくれる人も出てきて。もう、頑張るしかないですよね」と、気を引き締めます。

「今はまだ種まきの途中だけど、少しずつ成果を出していって、それを仲間たちに波及していきたいと思っています」

そして、典子さんは続けます。 「氷見のまちの人たちみんなが、海外からの観光客を見かけたら、”ウェルカム” “いらっしゃい”と声をかけられるようになるのが、究極のおもてなしだと思います。そして、街中に、英語を始め3ヶ国語くらいに翻訳された、氷見の観光マップが設置できたら、素敵ですよね」

海外からの観光客がたくさん訪れ、まちで彼らを見かけたら、「ようこそ!」と、市民一人ひとりが明るく声をかけ、案内できる。氷見がそんな“開かれたまち”になれたら、本当に素敵なことだと思います。

このように、典子さんが思い描く“まちの未来図”。どうしたら実現できるか、みんなで一緒に考えてみませんか。典子さんの活動について、氷見の観光について、関心を寄せるだけでも心強い応援になります。

 

■「湯の里いけもり」のホームページは こちらより

■「湯の里いけもり」のFacebookページは こちらより  

■「ひみ活性化推進サークルRyu(ひみ昇龍道)」のホームページは こちらより  

■ “氷見婚”を推進する「アットウェディング」のFacebookページは こちらより

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[ 政策推進担当 ]
〒935-8686 富山県氷見市鞍川1060番地  Tel:0766(74)8011 Fax:0766(74)8255 お問い合わせ

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