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【レポート】まちづくりサロン 井上達哉氏講演会

更新日:2016年11月21日このページを印刷する

井上氏講演会

 11月8日、林業の振興で全国から注目を集めている株式会社西粟倉・森の学校の井上達哉社長を講師に招いて、森林資源を使った仕事づくりの講演会を開催しました。市内外から70人が訪れ、地域にあるものを新たな価値観を持った ビジネスにかえていく手法を学びました。

 本ページでは、講演内容を要約した講演録を掲載します。

 

【井上達哉さん】

1984年生まれ。岡山県西粟倉村で製材から木材製品の企画開発・販売まで手掛ける株式会社西粟倉・森の学校代表取締役を努める。

小さな村の大きな挑戦

 岡山県西粟倉村は、鳥取県と兵庫県の県境に位置した小さな村で、人口は1500人あまりです。2008年に「100年の森構想」というビジョンを、村として掲げました。50年間先人たちが残した美しく豊かな森を、50年後の子どもたちに残すという構想で、小さな村を自分たちで守るため、村と森林組合、西粟倉・森の学校とが一緒になって、森づくりを始めました。徐々に賛同する若い人たちも集まり、今は村民の1割、150人が移住者です。

 

西粟倉・森の学校のこと

 (株)西粟倉・森の学校は、第3セクターの会社で製材業をしています。私たちは、ボランティア団体やNPO法人の活動だけではなく、どうしたらビジネスとして地域を盛り上げられるかということを考えていました。まず自分たちが民間企業として利益を出し、第一に社員の給料を上げて民間社員に還元し、そして地域に還元したい。そういう思いで会社を経営しています。

 この会社が出来るまでは、西粟倉の木は住宅に使う木材として売られているだけで、それ以外に木を使う産業はありませんでした。そこで、乾燥した板材を1枚からでも販売する。それと同時に、この板を使って家を建てる、家具や雑貨、楽器を作ってくれる人を募る。この2つのことを始めました。地域で育った木を、地元で木材に加工し、この木を使って商品を作る、そんな地域のなかで木材が循環するしくみを作っていったのです。

 

アイデア次第で捨てられる木材を商品に

  西粟倉・森の学校の事業戦略は、ホームセンター以上工務店未満の地域材木屋です。森づくりのため山を手入れし出てきた間伐材は、規格に必要な4メートルの長さがとれず、大工さんに売れないことがあります。だったら、私たちでおもしろいと思うオリジナル商品を間伐材で作り、最終的に木を使っている消費者に、直接木を買って貰おうと考えたのです。

 去年、第一回ウッドデザイン賞の最優秀賞をいただきました。消費者とコミュニケーションをとって、西粟倉の木や地域を知らしたということ、間伐材イコール品質が悪いのではなく、間伐材は森に良いという新しいマーケットを作った、そうしたことを評価していただいたようです。

 

自分がおもしろいことをやって、結果的にまちがつくられていく

  「100年の森構想」は挑戦が始まったばかりです。私は、森づくりだけでは儲けることは難しいけど、生まれてくる資源に付加価値をつければ、ビジネスの種になると思っています。何がまちにとって良いのかを考えるより、自分がおもしろいと思うことでお金儲けをする。それを考え続けていけば、結果としてまちがつくられていく。西粟倉はそんな村です。

 

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