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【レポート】枝廣淳子氏講演会「今、地球のために私たちができること」

更新日:2016年5月13日このページを印刷する

 

枝廣淳子さん

環境ジャーナリストで東京都市大学環境学部教授の枝廣淳子氏による講演会が5月7日、ひみ漁業交流館魚々座で開催されました。
枝廣氏は最初に、「全般的に見て、これからの自分のくらしや地域、日本、世界、地球が良くなっていくと思うか、それとも変わらないか、悪くなるか」について、参加者の意見の共有を行いました。結果は、「良くなる」「変わらない」が各5人ずつ、残りは全員「悪くなる」という回答でした。
次に、「何を想定して悪くなっていくのか?」という質問に対しては、「食糧問題」「地球温暖化」「エネルギー問題」「少子高齢化」「異常気象」「近所付き合いの希薄化」「格差社会」など多くの意見が出されました。
続けて、「地球温暖化」による地表面温度は全世界で大幅に上昇することが予想されており、日本でも2090 年代には平均気温が多くの地域で5度上昇し、洪水被害額の急増、降雨量の増加、海面上昇により砂浜の85%が消失し、暑さが原因で死亡する人が2~13 倍になるという、とてつもなく大きな影響があるとされていることを紹介。さらに、今から二酸化炭素の排出量をゼロにできたとしても、これまでに排出された二酸化炭素の影響は何世紀にもわたって持続する、という警鐘も鳴らされているということです。
それでは、このような現状で私たちはどうすればいいのでしょうか?温暖化の進行を止めるために節電や自動車を使わないといった「緩和策」も大事ですが、必ず将来発生する温暖化への「備え」をすることの重要性を枝廣氏は強く訴えられました。温暖化だけでなく、現代社会ではエネルギー問題や金融危機、人口減少や少子高齢化などのさまざまな問題を抱えています。このような現状の中で、カギを握っているのが「レジリエンス」です。これは、回復力や弾力性という意味です。温暖化などのさまざまな外部からの衝撃や圧力に対して、地域のレジリエンスを高めて乗り切るためには、くらしに必須なものの「外部への依存度」を低くすることが重要で、たとえば食べ物を地消地産にする、エネルギーを化石燃料に頼りすぎず太陽光や風力などの自然エネルギーも活用することなどが考えられます。すなわち、できるだけ外部に頼らなくてもくらしを営むことができる「余裕」を持つということです。
枝廣氏は、アメリカのオレゴン州・ポートランドで視察した事例を踏まえて、住みやすい街、そしてローカルの大切さ、ナチュラルフードの取り組みなどをご紹介され、最後に「氷見が日本の“ポートランド”になることが、地球のためになる!」と呼びかけられました。氷見市には、一次産業が全国平均よりも多く残っており、また市民の皆さんやNPO などにより、環境に優しい農業や森を守る取り組みが行われています。こういう取り組みを増やし、繋いで発信し、より広げていくことで、氷見が日本のポートランドに、そしてアジアの目標となっていくことができると語られました。
講演会全般を通して、ただお話を聞くだけではなく、枝廣氏からの問いかけにみんなで一緒に考え、発表し、共有するという方法によって、「これから私たちが地球のために何を感じ、何をしていけばいいのか」について、考える大きなきっかけとなりました。

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