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鳥獣被害を防ぐために私たちにできることVol.6

更新日:2016年8月1日このページを印刷する

ワイヤーメッシュ柵の設置ポイント

 

 全国でイノシシ用の防護柵として電気柵と同じくらい使われているのが、ワイヤーメッシュ柵です。ワイヤーメッシュ柵も、見様見真似でテキトーに設置してはイノシシを防げません。今回はワイヤーメッシュ柵の効果的な利用について紹介します。

 

10cm格子を使うこと

 ワイヤーメッシュは、様々な規格のものが売られています。選ぶときに注意していただきたいのは、ワイヤーメッシュの格子の大きさです。大体、15cm格子のものと10cm格子のものを売っていますが、15cm格子を使うと、ウリ坊(イノシシの子ども)が簡単に格子を通り抜けます。そうなると、通り抜けたウリ坊が悪さをするだけでなく、柵の外に取り残された母イノシシが、自分も中に入りたくてしょうがなくなり、無理やりにでも柵を壊して入ろうとしてしまいます。10cm格子だとウリ坊は通り抜けできません。ウリ坊も通さないために、10cm格子のワイヤーメッシュを選びましょう。

 

10センチ格子のワイヤーメッシュ柵

 【10cm格子を選ぶ】

裏表を間違えないこと

 ワイヤーメッシュは、たくさんの縦の鉄線と横の鉄線が溶接されて出来ています。それをよく見ると、縦線が前になっている表面と横線が前になっている裏面があります。イノシシは縦線よりも横線を噛んで後ろへ引っ張る行動をするので、ワイヤーメッシュを設置する時に、横線が前になる面をイノシシ側(田畑と反対側)に向けると、イノシシに引っ張られて溶接が外れてしまいます。そこをさらに広げて、イノシシに侵入される事があります。ワイヤーメッシュ柵を設置する時は、縦線が前の表面をイノシシ側に向けて設置してください。

柵の外側に縦線、内側に横線がくるように設置

【柵の外側に縦線、内側に横線がくるように設置】 

高さよりも柵の隙間に注意すること

 イノシシは、柵を跳び越える行動を積極的に行う動物ではありません。なぜなら、跳び越えることは、足を怪我する可能性が高く、足を怪我することはエサを探せなくなるといった生死に関わる大きな問題になるからです。実際にイノシシを観察していても、何かを跳び越えるという行動を見ることはほとんどありません。ですから、高さ1mのワイヤーメッシュ柵でも、跳びこまれることはほとんどありません。

 イノシシは、柵の下側(地面と柵の間)の隙間から潜り込んだり、柵の連結部分にできる小さな隙間を押し広げて侵入するので、ワイヤーメッシュ柵は、とにかく隙間を作らないことが大事です。柵と地面を固定するために杭などを打ち込んだり、柵の下側に補強材として竹や廃材のパイプ等を柵の地面側の横線に固定することも、とても有効な方法です。支柱を増やしても効果があります。地面に凹凸がある場所や傾斜地等のような地面の角度が変化して隙間ができやすい場所特に気をつけて、資材を追加したりして隙間をなくしてください。ワイヤーメッシュ同士の繋ぎ目も隙間ができやすい場所なので、必ず格子1つ分重ねて設置してください。

柵の下を補強したワイヤーメッシュ柵

【柵の下側を補強して隙間を無くす】

 

西日本農業研究センター 研究員 堂山 宗一郎

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